第6話 海岸線清掃

 今日は芋煮会(子供食堂)の日。会場には子供達(親達も)がワイワイ会話しながら芋煮をフーフーしながら食べていた。一人の子供が、
「あっ、そうだ。スカールのおじちゃん。この写真見て」
 スカールは集まって来た子供達にスカールのおじちゃんと慕われるようになっていた。
 突き出された写真を見ると、動物達が海洋ごみ(ひもなど)に纏わりつかれた写真であった。思わず絶句するスカール様。
「これは…」
「酷いよね。スカールのおじちゃん」
 という声を聞きにながら
「よし、私が何とかしてみよう」
 と返事を返し、その日の芋煮会か終了し、自室に戻って来たスカール氏。早速部下を呼び出し、
「おい、横山(サイボーグ009ドラマCDに出てる人)。海岸のごみを何とかしてこい」
「海岸を、でありますか」
「そうだ、部下を集めて海岸のごみ拾いをして来い。今すぐだ」
「解りました」
 命令を受けた横山氏。さっそく部下を連れてごみ拾いに向かった。一晩かけて清掃作業を行い。
「只今戻りました」
「おう、ご苦労だったな横山。休んでいていいぞ」

 次の芋煮会の日。写真を見せに来た子が、
「スカールのおじちゃん。約束守ってくれたんだ。ありがとう」
 と弾んだ声で話してきた。それを聞いたスカール氏。いい事をしたと喜んでいたのであった。
 めでたし、めでたし。