いのちの歌

 僕がリビングルームで音楽を聴いていると、フランソワーズが話かけてきた。

「ジョー、何を聴いているの?」
「この曲だよ」
 聴いている曲を聴かせてあげた。

生きてゆくことの意味 問いかけるそのたびに
胸をよぎる 愛しい人々のあたたかさ
この星の片隅で めぐり会えた奇跡は
どんな宝石よりも たいせつな宝物
泣きたい日もある 絶望に嘆く日も
そんな時そばにいて 寄り添うあなたの影
二人で歌えば 懐かしくよみがえる
ふるさとの夕焼けの 優しいあのぬくもり

本当にだいじなものは 隠れて見えない
ささやかすぎる日々の中に かけがえない喜びがある

いつかは誰でも この星にさよならを
する時が来るけれど 命は継がれてゆく
生まれてきたこと 育ててもらえたこと
出会ったこと 笑ったこと
そのすべてにありがとう
この命にありがとう

作詞:miyabi
作曲:村松崇継

「いい曲ね…。胸にジーンとくるわ」
「そうだろう…。僕も心が苦しい時はこの曲を聴いていると元気を取り戻す事が出来るんだよ。」
「この曲を世界中の人が聴けたら世界が変わる事が出来るのに…何でそんな事が出来ないのかしら…。」

 いのちの歌にショートをのせて…。

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