Rebirth おまけ

 僕はお母さんと狭間の世界で楽しくおしゃべりをしていたが唐突にある頼みをしてきた。
「ねえ、ジョー。お願いがあるの」
「なんだい、お母さん」
「この服を着て欲しいの」
 と渡していたのは着るものらしい。僕は
「良いよ」と受け取って広がしてみたら固まってしまっていた。ふと母を見るとキラキラした目で僕を見る…。断りづらくなったジョー、
「…じゃあ、着替えてくるね」
 
 母の元に戻った。
「似合うわよ、十二単。私、女の子も欲しかったのよね。女の子に色々とおしゃれさせて見たかったのよ。夢がかなったわ。貴方女顔だからこういう服似合うわね。」

 と母はその他にもウェディングドレス、ボディコン服、チャイナドレスなどを着せてきた。
「何で女性の服なんですか!!」
「便利よね~この世界は。思っている事が実現できちゃんだもの。体格だってこの通り」
 と言った途端、僕の体が女の体になってしまった。
「何をするんですか~!!」
 僕は素っ頓狂な声が出てしまった。
 
 僕が現実世界に戻ってきても受難な時間はまだ続いていた。
「ねえねえジョー、この服着て欲しいのだけど」
 と渡してきたのはウェディングドレス。
「バッチリお化粧もしてあげるわよ」
「何でウェディングドレス?」
「だってジョーの顔って女顔だから似合うと思って…」
「辞めて欲しいな」
「駄目よ。これは決定事項だから。貴方に拒否権ないの」
 と無理やり渡され、着替えさせられて化粧もされてしまった。
「やっぱり似合うわ~」
 と言う声聞きながら僕は盛大な溜息をついてしまった。何の因果で現実世界でも着なきゃいけないのかと…。
 
 その後僕は簡単なパーティが行われた。表向きは僕の意識が戻った事へのお祝いパーティなのだが、何故かジェットがタキシードを着て二人並ばされて記念写真を撮られてしまっていた。
 
 次の日から僕はジェットに「付き合え~」と毎日のように口説かれてしまい根負けして付き合うようになってしまった。
「僕はフランソワーズが好きなのに~」
 と内心叫んでいたのはいうまでもない。

 その後のジョーとジェットの関係はジェットの余りにも熱心さに根負けして二人は付き合い、同じベッドで寝る仲になったとさ。めでたしめでたし。

終わり

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